「単なる加工屋」から「トップメーカー」へ、
社内外の意識が変わったブランディング施策。
株式会社シンシ様インタビュー
「いろいろ廣田さん(当事務所代表)と話したりしているうちに、何を大事にしていきたいかとか、あっそうだこういうのが強みだったんだ、こういうのを打ち出したい、伝えていきたい、ということがきっとすごく整理されると思います。
ここできっとブランディング施策の良さに気付くじゃないでしょうか。(お客様談)」
BtoB製造業企業というと「技術力だけでよく、ブランディングとは縁のない業界」のように感じる方も多いと思います。
本年(2026年)で創業74年になるBtoB製造業の株式会社シンシ様は、あえてブランディングに挑戦しました。
シンシ様では、誰に・何を・どのように見せていくかコンセプトを明確にし、CI(コーポレートアイデンティティ)も込めたWebサイトとパンフレットのリニューアルを実施しました。
公開から約半年後今の感想を、社長の高島様と取締役の寺末様にお話を伺いました。
効果ダイジェスト(Webサイト・パンフレット公開から約半年)
| 何をしたか | どうなったか |
| 当事務所がたくさんヒアリングすることで |
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| コンセプトを基にしたWebサイト・パンフレット制作をすることで |
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| コーポレートアイデンティティのキャッチコピーをWebサイトトップページに掲載したことで |
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| Webサイト・パンフレットの公開したことで |
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- 1)50年前の隆盛を極めたシンシに再興したかった
Q.なぜ、あえてブランディング強化が必要になったのか? - 2)伝えたいことを引き出して一緒に考えてくれる会社を選定
Q.どんなデザイン会社ならブランディング強化を実現できると思っていたか? - 3)「単なる加工屋」から「トップメーカー」へ社内外の意識が変わった
Q.Webサイトとパンフレットのリニューアル後、社内外の反応や変化は? - 4)網羅的に全部書いてあるのにシンプルで見やすい設計
Q.Webサイトとパンフレットのリニューアル後、使い勝手は? - 5)主力の水槽厚板案件の問い合わせが増え、顧客層も変わってきた
Q.Webサイトとパンフレットのリニューアル後、お問い合わせの変化は? - 6)たくさんヒアリングをしてもらい強みや伝えたいことを整理してもらうことが重要
Q.ブランディング対応のWebサイトとパンフレットに必要なことは? - 7)終わりに
1)50年前の隆盛を極めたシンシに再興したかった
Q.なぜ、あえてブランディング強化が必要になったのでしょうか?
50年前の隆盛を極めていたシンシブランドに再興したい
○高島社長:
実を言うと、このシンシって会社は50年前、業界ではすごい隆盛を極めてた会社だったんだよ。僕はその当時外部の取引先の社員だったから昔のシンシをよく知ってるんです。

そういう状態の時に入社(数年前営業部長として入社し2024年から社長に)したから50年前の隆盛を極めてたシンシというブランドにね、もう一回再興させないといかんというのが一番の想いですね。
三菱ケミカル様から事業を引き継いだ責任感
○寺末様:
あとは、三菱ケミカル株式会社様から受託していた水族館の水槽事業をはじめとする事業をシンシの事業として2023年に立ち上げたことにあります。
当時経営のためには、今のお客様だけではまずいと思っており、情報発信するためにWebサイトだったり営業担当が持っていくパンフレットも「お客様の印象に残るようなデザインと内容」にした方が良いと思ったこともきっかけです。
選んでもらうためのブランディング
○高島社長:
広報活動にはWebサイトってのいわゆる一つの武器だし一つのツールだと思っています。
「シンシの事を見たいと思ってもらうことと、シンシを選んでもらうにはどうしたらいいのか」を考えてWebサイトとパンフレットをリニューアルして発信することにしたんです。
その点に重きをおきながら。ブランディングや今回のリニューアルをすることにしたんです。
2)伝えたいことを引き出して一緒に考えてくれる会社を選定
Q.どんなデザイン会社ならブランディング強化を実現できると思っていましたか?
○寺末様:

廣田さんには、最初にたくさんヒアリングしていただきました。
この会社は何を伝えようとしていて、どんな人に伝えたいと思ってるのかというのをたくさん聞いてくださったと思うんですよ。
10社ほどプレゼンを受けましたが、廣田さんのように「ヒアリングをしっかりしてくれて要望を引き出してくれる会社さん」と「シンシが自分たちで要望をまとめ、それをもとに作業だけする会社さん」という二通りありました。
そこでヒアリングをしてくれる会社さんに絞りました。そして、企業規模だけじゃなく、そういう小回りがきくというか、そういうきめ細かい、サポートしてくださるかどうかや、実際に作られたサイトを拝見したり、値段、制作時期、条件項目を決めて、整理し選びました。
3)「単なる加工屋」から「トップメーカー」へ社内外の意識が変わった
Q.Webサイトとパンフレットのリニューアル後、社内外の反応や変化はどうでしたか?
お客様に「シンシが将来的に目指す企業像と、その方向性について理解できた」といっていただけた
○高島社長:
お客様から、『(50年前は隆盛を極めてた会社からブランド力が低下したこともあり)今では「単なる加工屋」と思ってたんだけど、Webサイトや「シンシは、アクリル樹脂・プラスチックの加工トップメーカーです。」というコーポレートアイデンティティの表記を見ることによって「シンシが将来的に目指す企業像と、その方向性について理解できた」』と言われました。
トップメーカーと掲げたからには、待たずして自分たちから動く
○寺末様:
(Webサイトや「シンシは、アクリル樹脂・プラスチックの加工トップメーカーです。」というコーポレートアイデンティティの表記から)将来を見据えているという感じをとても受けると思うんですよね。
「技術があります」「こういう加工ができます」というPRは多分どこの企業でもしていると思うんです。そこにプラスして「将来へのビジョンがある」ということが、「単なる加工屋」と「トップメーカー」の違いとして伝わるんだと思います。
以前は「単なる加工屋」だったので、言われたものをちゃんと作る技術力のPRの方が強かったと思うんですよね。
それも大事な事ですが、でも「加工屋のうちの1社です」で終わってしまう感じで、なんか奥行きがない感じがして居ました。自分たちが会社を長く続けていくためには、「こういう会社でありたい」というビジョンがあって、ただ待っていて「これができますあれができます」のPRだけじゃないっていうのが、今回のコーポレートアイデンティティの「トップメーカー」のいいところです。以前はなかったところだと思うんです。
「言葉に出したら叶う」じゃないんですけど、有言実行、言ったらあとはやるだけ。一歩一歩掲げた「トップメーカー」に向かって進んでいこうと思っています。「単なる加工屋」から「トップメーカー」として自分たちから発信していくことや、常に技術を磨いていって信頼される製造加工メーカーにならなきゃいけないって、製造業として一歩成長するために必要なものに目が向くようになりました。
こういうコーポレートアイデンティティのコピーってすごい難しいじゃないですか。
うちの社内でも何度も営業とこの言葉はいるだとかいらないだとか、これは違うだとかだとかやったんですけど、やっぱりあの「トップメーカー」という言葉を掲げてそこに向かっていけてるっていうのは、廣田さんの言葉だなって。短い文章で想いをギュッと伝えるのは結構大変だったと思うんですよ。
4)網羅的に全部書いてあるのにシンプルで見やすい設計
Q.Webサイトとパンフレットのリニューアル後、使い勝手はいかがでしたか?
シンシがどういう会社か網羅的に全部書いてあるので非常にいい
○高島社長:
業界の方々も幅広いお客様とのつながりを持っていますので、人から人へ紹介が広がり
「これならシンシに聞いてみたら?」と言ってWebサイトをご覧いただき、そういう時にシンシがどういう会社か、シンシが何に取り組んでいるか、それが網羅的に全部書いてあるんで非常にいいと思っています。
すごくシンプルな立て付けで、見やすい導線作りまで設計
○寺末様:
今の人って欲しい情報がすぐ見つけられないと「分からないからいいや」って離脱しちゃう時代ですから、Webサイトを見て「仕事を出したいな」と思える欲しい情報がちゃんとあるかどうかすぐに見つけられることが重要だと思います。
お客様ってものづくり企業だと事業内容はもちろん、CO2削減の自社目標やトレーサビリティに対応できる会社なのか、認証を取ってるのか、どういう活動をしてるのかというところを見ますので、見られることをあらかじめ想定して載せておけば、声もかかりやすいのではないかというところを意図的に今回は増やしてるっていうのはありますね。
そこの交通整理を廣田さんにやっていただいて、すごくシンプルな立て付けで、見やすい導線作りまで設計していただけました。
なかなか素人だとできないなっていうのはすごく思いますね。
欲しい情報に早くたどり付ける導線になりました。
すごくやっぱりプロの方のお力を借りてよかったなと思っています。
パンフレットの使いやすさ
○寺末様:
以前のパンフレットは冊子ではなく10枚ほどの差し込みタイプで並び順がバラバラだから非常に使いにくくて、お客様のところに行った時に見せたい資料がすぐに出せず説明しにくかったです。営業担当が全部口頭で説明をしたり、お客様毎に都度パワーポイントの資料を作ってご提案をしていたんです。
今回の新しいパンフレットは、そんなにページ数はないのに、伝えたい内容が本当に全て網羅する形ですごくスッキリしました。あと白が貴重で、すごい明るい印象で、見やすくなりました。
リニューアル後のパンフレット

5)主力の水槽厚板案件の問い合わせが増え、顧客層も変わってきた
Q.Webサイトとパンフレットのリニューアル後、お問い合わせの変化はいかがですか?
SEOもトップのスライドも効果的でお問い合わせが増えた
○寺末様:
先日トップページのスライドの球体水槽をご覧になった方から「じゃあこういう大きい丸もできるんじゃないですか」みたいに仕事の引き合いがきましたね。
今10種類くらいスライドで写真が出るんですけど、このスライド見られてるんだなと。お客様が「今探してる加工ができる会社なのかもしれない」と問い合わせに実際つながってるんですね。
あとSEO対策をしていただいたのがあると思うんですけど、ネット検索ですぐに見つかり、「とても見つけやすくなった」と数社から言われました。例えば「アクリル加工 ○○」でやると1番上に出てくる。
○高島社長:
つかみはOKだったんですね。
それでかな、最近、水槽の厚板の引き合いもね、増えたんですよ。
○寺末様:
水槽の厚板の案件、以前はぽつりぽつりだったんですけど、最近問い合わせが増えました。
お客様層がラグジュアリーに変化
○高島社長:
今までは少なかったホテルなどラグジュアリーなお客様からのお問い合わせが増えました。
トップページの画像を見て、いいなと思ってくれたんだと思います。そういう意味で顧客層は良い方に変わってきたと思います。
6)たくさんヒアリングをしてもらい強みや伝えたいことを整理してもらうことが重要
Q.ブランディング対応のWebサイトとパンフレットに必要なことは何だと感じましたか?
○寺末様:
Webサイト作る過程で改めていろいろ整理できました。
廣田さんの経験上、いろんなWebサイトを作る中で、こういうことをしたいんだったらこういう見せ方がいいとかって提案いただけるじゃないですか、そこはプロの力を借りるべきというか、今までやってた想いとか強みとかやりたいこととか今後の将来のビジョンとかいろんなことを聞いてくださるので、経営者の方々もいろいろ廣田さんと話したりしているうちに、何を大事にしていきたいかとか、あっそうだこういうのが強みだったんだ、こういうのを打ち出したい、伝えていきたい、ということがきっとすごく整理されると思います。
ここできっとブランディング施策の良さに気付くのではないででしょうか。
想いをいかにWebサイトの言葉にしていくかというのは、独自の技術がいるのでやっぱりプロの方と話すことで見える形にするというのが必要だと思います。
想いを込めたコーポレートアイデンティティのキャッチコピーは本当にすごいなって印象になりました。
「単なる加工屋」じゃない「トップメーカー」なんですよ。
「トップメーカー」って言ってるからにはやんなきゃならないって思います。
アクリルに目を付けて加工技術を作った先駆者の会社だという自負と歴史も知っていますし、50年前の隆盛を極めたシンシにどこまで戻れるか、やっていきたいと思います。
7)終わりに
高島様、寺末様、貴重なお話をいただきまして誠にありがとうございました。
今回シンシ様は、「50年前の隆盛を極めていたシンシに戻る」という強い想いからブランディング施策を念頭にWebサイトとパンフレットのリニューアルを実施いただきました。
今までの「アクリル・プラスチックの大型形成技術がある」というハードな面にプラスして、「営業さんが草案時点の素材・加工方法などからもご支援できる」、「一貫生産で作りあげるまで伴走する」という顧客を大切にするホスピタリティの高いソフトな面もお伺いしました。このハードな面、ソフトな面の両方があることで、技術だけのアピールではできなかった「顧客の心を惹きつけること」が可能になりました。
それら技術もさることながらホスピタリティの高さから、「誰に・何を・どのように見せていくか」のコンセプトと
「シンシは、アクリル樹脂・プラスチックの加工トップメーカーです」
というコーポレートアイデンティティを掲げました。
それに最適なコンテンツを用意し社内外に発信していくことができました。
これにより、徐々に案件の数の増加だけでなく、顧客層の変化も出てきました。
2024年前後から今2026年のこの世の混乱の時期にもかかわらず「悪くなったところからもう一度やっていける」という希望を、シンシ様を通して拝見することができました。
シンシ様はいわば想いを叶えた最良のモデルケースです。
Webサイトやパンフレットで会社の情報を閲覧するのはAIや機械ではなく、生身の人間です。伝えたいことがしっかりしていると、デザインとしての演出からも文章からも相手の生身の人間に必ず伝わり、心が動きます。
ぜひ、みなさまも想いを叶えるブランディングを頑張っていってみてください。
Webサイト・パンフレットリニューアル
(コーポレートアイデンティティ、コンセプト、原稿編集、ディレクション、デザイン、htmlマークアップ、Wordpress構築、内部SEO等)
(この記事は2026/8/21に公開されました。)





株式会社シンシ様
1952年(昭和27年)創業。本社が東京都大田区にあるアクリル樹脂・プラスチックの加工トップメーカー。美ら海水族館やサンシャイン水族館など世界の水族館にある大型水槽をはじめ、大型成形技術を核に、医療、防災、乗り物、オブジェなどの様々な分野に進出。
2024年に新社長が就任されてからは、設備投資、数年後の自社新製品リリース、30年ぶりの新工場建築準備、ブランディングなど数々の対策を行う変革の時期。
https://www.shinshi-kk.com/